- 2009-06-25 (木) 18:13
Ⅰ. 夏型過敏性肺炎とは
抗原性のある物質を繰り返し吸入することでおこる肺炎を過敏性肺炎といいます。
このうち、夏に症状がでるタイプを夏型過敏性肺炎と呼びます。
原因は、トリコスポロン属(Trichosporon cutaneum(生澱粉分解酵母)・Trichosporon asahii)と言う真菌(カビ)を知らず知らずのうちに吸い込むことによって起こる非常に身近な病気です。
多くの場合は抗原となるカビを吸い込んでから4~6時間後に、咳や痰・発熱などの軽い風邪のような症状で始まる事が多いです。
しかし、風邪だと思って放っておくとどんどん症状が重くなり、次第に息切れなどの呼吸困難を伴う肺炎の症状が現れるようになります。
症状は8~12時間持続しますが、その環境のままだと症状はそれ以降も続き、その環境から離れると数日から10日で治ってしまいます。
環境の改善をせずこの状態を何年も繰り返すと、肺が繊維化し、ぶ厚くなって肺繊維症という慢性的な病気につながる場合もあります。
熊本大学第一内科の調査では種々のカビによる過敏性肺炎のうち夏型過敏性肺炎が全体の75%を占めていました。
流行の季節は4~10月と言われています。
Ⅱ. トリコスポロン属の繁殖しやすい場所
日本には、梅雨以後の高温多湿の気候があるため、真菌(カビ)が繁殖しやすく、エアコン内に繁殖したトリコスポロン属が原因となり夏型過敏性肺炎の発生が多いと言われてます。
そのため4月から10月の間だけ症状が現れることが多いです。
また、トリコスポロン属は他にも台所、浴室や洗濯槽にも多く繁殖しています。

- トリコスポロン属 (Trichosporon)
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